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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2006/03/27/360.html

アフリカの小さな国、マラウイ共和国。日本人にはほとんど馴染みのないこの国で、日本人の歌うキャンペーンソングが話題となっている。「Ndimakukonda(ディマクコンダ)」というこの曲は、現地のチェワ語で「愛してる」という意味。同国のヒットチャートで1位になったほか、レコード大賞にもノミネートされたという。

マラウイは、タンザニアとモザンビークとザンビアに囲まれた、面積およそ11.8万平方kmの内陸国。北海道と九州を合わせたほどの大きさで、マラウイ湖という大きな湖が国土の5分の1を占める。主な輸出産品はタバコ・紅茶・砂糖となっており、その一部は日本にも輸出されている。

そのマラウイで「Ndimakukonda」を歌っているのは、国際協力機構(JICA)・青年海外協力隊の山田耕平隊員。村落開発普及員として同国に派遣された山田隊員は、任地である北部カロンガ州で農民の生活向上のための活動をしていたが、若い世代とHIV/エイズについて語り合ったところ、予防に対する彼らの意識の低さに愕然としたという。そこで啓発のために企画したのが「Ndimakukonda」というわけで、歌詞は山田隊員自らが考えた。


 なんか、他にも書きたいことがあったはずなんですが、ヤマダ隊員の活躍の前に脳みそから吹っ飛んでしまいました。歌を聴いたら、自分が何を書きたかったのか、忘れてしまいました。仕方がないので、今日はヤマダ隊員のいる(今はいた、という過去形かな?)アフリカについて調べ物をしてみます。

 アフリカではほぼ全ての国が現在もなおヨーロッパ植民地化時代の遺産で経済が成り立っています。これが負の遺産なのか正の遺産なのか、明確な判断は難しいでしょう。マラウイの主な輸出品目はタバコ・紅茶・砂糖となっていますが、元々アフリカにあった原産品は砂糖きびだけで、タバコは南米、紅茶はおそらくスリランカからもって来たのでしょう。砂糖きびは調味料ですが、ヨーロッパ資本家が持ち込んだ作物はどちらも嗜好品です。この嗜好品という作物がやっかいなのです。おそらく麻薬・幻覚剤を含め、アフリカは今後も嗜好品の生産に主要産業が支配され続けるでしょう。

 アフリカは中国と同じく農民の大陸です。南アフリカ共和国のアパルトヘイトが終わり、白人層が国外に流出すると同時に工業技術も流出する結果になりました。そして従来の農民に残された優等産業は嗜好品の栽培です。

 アフリカのカネの稼げる産業には嗜好品という選択ののほかに宝石・貴金属・資源がありますが、マラウイと関係ないそちらを先に論じてみます。宝石・貴金属・資源の産出する地域は恒常的な紛争地であり、安定した生活ができる場所ではありません。そして例え高級品のダイヤモンド原石でも、ヨーロッパのアントワープあたりにまで持ち込んでようやくマトモな値段がつくのではないでしょうか?どんな大きな宝石でもカットが悪いと単なる石ころと同じ価値ですから、最高のカットをする国が最高の利益を得ているはずです。そもそもカットの技術はアフリカにあるんでしょうか?おそらくあるとは思いますが、もしこの手の工業技術がないとなると未来は暗澹たるものです。

 資源類はどうでしょうか?アフリカで利益を生み出しているのでしょうか?タングステンやタンタルにしても、露天掘りの賃金は相当安いです。実際の利益は商品先物市場が得ているのでしょう。市場を支配しているのは・・・欧米貴族階級ですね。子爵や男爵という称号のつく、ナントカ卿達が次々と出てくる場所が市場です。ベッカム卿やマイケル・"ミック"・フィリップ・ジャガー卿(長い)あたりは関係なさそうですが。(しかし、この世に本当にジャガー家というおうちがあるのは驚きです。家系の由来が気になるところ)それはともかく、アフリカで利益が生み出せているとは思えません。

 最後に嗜好品はどうでしょう。幻覚作用のある嗜好品が農業の主体になっている国もあります。それらの嗜好品から生まれる社会環境はおよそ最悪のものです。利益がどうの以前に一般民衆の薬物の身体依存・精神依存の問題を解決する方が先ですね。マラウイの場合、かなり怪しい葉っぱではなく少し怪しい葉っぱを栽培しているようなのでそこまでの状況に至っていませんが、嗜好品栽培に国家経済を賭けるスタイルは、その穴に落ちやすい国ではないかと思われます。少し怪しい葉っぱは社会環境にとって危険とは呼べませんが、世界的に嫌煙傾向にあり、果たしていつまでそのスタイルがもつか疑問です。嫌煙が世界の常識になれば、かなり怪しい葉っぱを栽培したがる農家が増えるかも知れません。

 こう観るとアフリカの状況はこれから先もあまり良いものとは思えません。しかし、人間がやることは当然人間が状況を変えられます。かつての植民地時代の遺物に頼ることなく・・・つまり農民が嗜好品に頼ることなく生計を立てる術を持たなければなりません。これが主流であるアフリカ農民の最大の課題でしょう。資源・貴金属・宝石はあくまでも例外です。市場や嗜好にあまり左右されない持続可能な生計を立てること、それは簡単に言えば食糧自給率を100%にすることです。アフリカのそれぞれの国が食糧自給率100%を目指せるならば、アフリカにつきまとう暗い未来予測は全体的に改善されるでしょう。

 そして、そこにはどうしても科学が必要です。農業には水とエネルギーが必要なのです。全ての生物は適当に育っているのではありません。神が創った物理法則に則り、コンピューター以上の正確さで無意識の領域で生命活動をしているのです。科学の助けなしにアフリカの未来を改善することはできないでしょう。同時にアフリカの農民にも科学を少しばかり理解してもらわねばなりません。根底にある理由も知らずに技術だけを与えても、使いこなせないからです。アパルトヘイトが終わり白人頭脳が流出してアフリカ農民だけが残っても、南アフリカ共和国の状況は良くならないのと同じです。

 日本を省みますと○×式の教育制度がうんざりするほどありますが、少しばかりこのあたりの考えが足りないかも知れません。特にアフリカ大陸においては外務省と呼ばれる省庁を少しばかり改良して、農業科学を目玉にした「日本農業科学外交省」になることを提案します。外交官だけではなく、科学者を恒常的に送り込むのです。仕事がなくてブラブラしている博士達も、世界という活躍の場を与えられてきっと大喜びです。

 しかし、それにしても日記ごときにこんな分量を書くのはつらすぎです。ブログというのは、熱を込めても何も報われないと思われます(苦笑)。
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