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 さて、今の日本で中国の尖閣諸島侵犯・朝鮮の竹島侵犯のネガティブさを吹き飛ばせる力を持っているのは、おそらく天皇だけであることは、http://ketchup.blog.shinobi.jp/Entry/32/で簡単に触れました。

 天皇家のニュースを見ることは、メディアに登場するありとあらゆるネガティブな事件の中で、ふと我に返る一瞬であります。ニュースで「愛子様が幼稚園入園」と聞くと自分も「親戚の○○君、いつ幼稚園に上がるんだっけ?」などと普段考えないことを考えます。これが学生時代ならたぶん何も感じないと思いますが、今では親類に子どもも生まれ、自分と会う度に顔を見ては「例の知らないおじさんがまたいるよぅ」とわんわん泣かれる悲しい身分であります。それで当然自分の方にも、しっかりと子どもの泣き顔が焼きついているのであります。そういうわけで、愛子様の幼稚園入園にその記憶が反応してしまうのです。愛子様の泣く顔は見たことありませんが、あれだけの人ごみの中で泣かないというのは、自分の経験上の見解としては、

          ┌┐
         / /
        / / i
       | ( ゚Д゚) <そんなバナナ(AAがいまいち決まらず)
       | ц   |つ
       | i  i
        ヽ_ヽ_ゝ
          ∪ ∪

であります。まだ言葉も分からないのに、肝だけは据わっていますねぇ。カタカタ訓練がきびしかったのでしょうか。これから先、もっときびしい、座った姿勢を崩さない訓練が待っていると思いますが、それは皇族だけがやって下さい。平民にはついて行けません。あ、なんだか全然違う方向の話になっています。別にバナナやカタカタの話をしているわけではありません。元に戻します。

 気力は、時に目の前にある贅沢を我慢させたり、見せつけられた恐怖を打ち払ってくれます。それと同時に、気力を屈服させられた時点で降伏・・・となります。もし死を覚悟した上で気力が続けば、何十年もジャングルに独りで潜伏する戦士になったり、国が降伏しても部隊は最後まで降伏せずに戦ったり、際限なく突撃が続くことになります。大日本帝国は国家全体でこれを本気でやるつもりでしたが、昭和天皇が抜け出して降伏宣言、ようやく気力も消え去りました。国の内側から気力を消されて、結果として日本国民全員が白旗を呑んだ、ということでしょう。国民全員に白旗を呑ませるような降伏宣言は、昭和天皇しか出来なかったかも知れません。他の人がやろうとすれば、戦場で死んだ幾多の兵士を裏切った罪で、その場で殺されていると思います。殺されずに降伏宣言できる人物は、当時は昭和天皇以外に居ないように思います。

 アメリカ軍が行ったイラク戦争のshock&terror(衝撃と恐怖)作戦はイラク国民の気力を奪うのには成功しました。しかし、ムスリムの気力を奪うことはできません。イスラームvs十字軍・シオニストという構図がある限り、イスラム世界から次々と戦士がやって来ます。ビンラディンはこう語っています。

西側諸国はイスラム教徒に戦争を仕掛けている=ビンラディン容疑者 [ドバイ/トゥエンティーナインパームス(米カリフォルニア州) 23日 ロイター]
 23日に中東の衛星テレビ、アルジャジーラがアルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者の声明として放送した音声テープによると、同容疑者は、スーダン西部ダルフール地方の紛争やイスラム原理主義組織ハマスが主導するパレスチナ自治政府の孤立について、西側諸国がイスラム教徒に対して戦争を仕掛けている証拠だと非難した。
 ビンラディン容疑者はその中で「(西側諸国による)ハマスの拒否は、イスラム教徒に対して十字軍とシオニストが戦争を仕掛けていることを確認するものだ」と述べている。
 この音声テープについて米ホワイトハウスは同日、米国の情報機関などは本物とみていることを明らかにした。アルジャジーラはテープの入手方法についてはコメントを拒否している。
 
  (ロイター) - 4月24日10時44分更新


 イスラームvs十字軍・シオニストの構図でビンラディンに扇動され、対立の溝を深められたら、アメリカ合衆国は本当に厳しい局面を迎えるでしょう。ビンラディンは何とかこの構図に核ミサイルが欲しいはずです。中国も胡人(ムスリム)に注意して核は渡していないハズですが、包囲網が近づいていますから、どうでしょうかね? 中国が、自分のすぐ隣にあるイスラーム圏を拡げるような装備は渡していないと思われますが、包囲網が完成する前にイスラーム圏に核をバラ撒きそうです。チベットの軍事基地を良く見張っていた方が良いような気がします。あそこには核がいっぱいでしょう。チベット監視はドイツあたりにお任せでしょうか。・・・でも、考えすぎかな。核を監視するのはそう無駄ではないような気はしますが。

 アメリカはイラク・イランを中国・ロシアから離す作戦よりも、中国包囲網を完成させる方が先と見たのでしょう。日本の国際石油株式会社はイランのアザデガン油田に投資していますが、しばらくお休みして欲しいものですこういう時だけ外務省お得意の、放置→放置→放置を延々と繰り返す、口をぽかんと開けてりゃそれで良い牛歩戦術をまねてみてはどうでしょうか? 国際石油株式会社は他企業に入られるのをいやがっているのでしょうが、とりあえず契約書まで調印したのですから、後は「犬に契約書を食べられた」と口をぽかんと開けてりゃ放置できるような気もします。小さいので良ければうちの犬、あげますけど。次の日も、その次の日も、よく食べてくれますよ。本当の本気でロイター通信に「犬に契約書を食べられた」と言ってしまえ、きっと通じるさ!

 とにかく、まず反米コアになろうとしている中国を断たないと、やぶれかぶれでイスラーム圏に核が飛び散る可能性が高いと思われます。イランが核を持ちイスラーム圏の反米コアになるのも警戒しているのでしょうが、中華帝国を先に解体しないとトンデモな事態になる(全面核戦争)可能性が高いので、そちらが優先です。

 気力の面ではおそらくアメリカ戦士はイスラーム戦士に敵いません。敵地で兵士が肉体をさらす駐屯は、気力が続かないと士気が下がります。そっちは退いておいた方が得でしょう。今は尖閣諸島侵犯・竹島侵犯で日本人の気力が上がっていますから、イスラーム圏で自分が何をしているのかも良く分からないようなアメリカ軍兵士の気力低下を連続させるよりも、戦略を変えて中国に集中するのは良いと思います。日本のEEZ内は全て日本の防衛軍に委任、アメリカ軍は台湾方面から中国を包囲して、気力の上がった状態で軍を運用した方が優れた戦術だと思います。イランが核兵器を完成させてイスラーム圏の反米コアになるまでには、中華帝国の実態が世界にばれ、世論はアメリカの味方についていることでしょう。
 
 そうなる前に、中国は何としても日本の憲法9条改正論議と国民に与えた心理ダメージをリカバーしてしまう天皇制の2つを挫きたいでしょう。まさにこの2つは中国の国内問題です。憲法9条改正・旧皇族復帰で日本がさほど変わるわけではなく(ゴラン高原駐屯やイラク駐屯が日本国旗の下で正式要請されるが)、これで戦略に支障をきたすのは特定アジアです。憲法9条改正・皇室護持が決議されてしまうと、特定アジアの方が認識を変えざる得ない事態になります。日本の国内問題・・・とは、内実は微妙に違うのです。
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