World Reportより。税収の実態はきついですが、軍事政権になる前にE難度技を繰り出せないかなぁ

http://www.collectors-japan.com/nevada/２００６年４月１５日分

　ワールドリポートが更新されました。転載・転送厳禁なので、内容は直接アクセスして下さい。リポートの前に経済速報4/20日分に書かれている内容についてですが、４月２２日号の週刊ダイヤモンドで【丸ごと一冊　運用入門】という特集が組まれるようです。買ってみて、後で感想を書くことにします。ワールドリポートが推薦するような特集なので、自分が感想を書けるレベルではないような気もしますが、ともあれ本屋に行ってみます。

　肝腎のリポートの方ですが、　＜税収の実態と国債残高＞はなるほど厳しいものがあります。プライマリーバランスを改善するシミュレーションですが、予算額　７０兆円（現行より１０兆円減額）・税収　７０兆円（現行より２５兆円増額）、で予算を組むと、相当の耐乏が待っています。しかし収入と支出のバランスを取るのは一般家庭でもごく当たり前のことであって、唯一の正道を行く方法です。

★予算額70兆円にするシミュレーション内容
【１０兆円削減する対象は、＜社会保障費＞、＜行政経費＞、＜防衛予算＞、＜公共事業費＞、＜地方交付税交付金＞になります】
★税収７０兆円にするシミュレーション内容
【消費税を１０％引き上げ＜１５％＞にすれば２０兆円の増税になり、一般国民の課税最低限度額を１００万円に引き下げると共に全ての控除を廃止し、企業には交際費は全額課税という形にしても、とても総額で２５兆円にはなりません】

　平民にも門が開かれた(?)ワールドリポートですら、収入・支出を平衡させるにはこういう厳しい方策ですし、帳簿上のシミュレーションをもってしても、難題のようです。税収を上げるには帳簿上の手段以外に「堅実な計画を本当に考えているんですか？」（手前みそ！こねこね）http://ketchup.blog.shinobi.jp/Entry/28/のマトモ文章の部分（短く書けば経済活動を帳簿上で一元的に考えず、収益を上げるための事業改善策を一個一個の物件単位でぬりつぶして行く）を全国的に充てないとかなり早期に地べたに叩きつけられるように感じます。仮に労力のほとんどを建設的方向に傾けられたとしても、借金ブームが収まらないと無意味ですが・・・。国外の不安定要因はシミュレーションにはありませんが、特定アジアの侵犯が加速していますから、軍事力が維持できなければ経済がどうの、の前に実弾で終わりです。これがプライマリーバランスを取る場合に起きる、一番可能性の高いシナリオのように思います。

　いちいち書くまでもない事ですが、削減＋増税の政策は現実には矛盾しています。予算を削ったらその分お金が出回らなくなるのですから、消費税で税収を上げようにも多くの人の手持ち貨幣が少なくなっています。削減＋増税＋貨幣偽造の３つ同時作業で良いならシミュレーション上の難度で解決するのですが、削減＋増税の２つ同時作業は極度に難しいですね。作業が少ない方が難しいという、めずらしい課題です。

　もう少し脳細胞をひねり潰して、この政治経済オリンピック競技で世界初のE難度技を考えてみることにします。特定アジアを押し返した状態で生き残りたかったら、E難度をやるしかありません。日本チームなら可能性ゼロではないのですから、挑戦しがいがあるってもんです。自爆したら予定通りの軍事政権になればいいんです。

積り積った国債をここで指摘しました＜通常の政策＞で削減しようと思えば上記のように地方自治体の破綻もさることながら国民生活が破壊されてしまい、生きていくことすら難しい国民が激増することになるのです。では、どうするか？通常ではない政策の発動しかありません。

　ワールドリポートの言う通常でない政策とは、よく言われる軍事政権でズバズバッと上意下達型のメスを入れるということでしょう。まあ、日本が軍事政権になったとしても、べつに金正日が将軍になるわけではありません。織田、豊臣、徳川、いずれも軍事政権ですが金正日とは全く違います。しかも江戸の太平の基礎を作ったのは軍事政権です。公家（今で言うセレブ?）がトップになったら上意下達のメスはヤバいですが、サムライがなれば大丈夫でしょう。今の日本政府にたかっている多くのセレブが発する大本営発表は、大東亜戦争時代と同じでとてもまずいとは思いますね。「セレブに近づくには、ワインくらいは覚えなきゃだめね。赤と白くらいじゃ会話にもならないわよ。でも、知りすぎも良くないわね」という女性誌のスローガンは、止めて欲しいんですがね。女性読者が背の高い、鼻筋通った笑顔のステキな人が好きなのは良いとしても、スウィーツな夢を見せてくれない情報には、多くの女性が手を出さないという、全くもって疲れる話ではあります。女性誌のスローガンに支配されているからと言って、何かの害があるわけでは無いのですが、セレブが害なのです。サラ金・相場・賄賂の成功者が２１世紀ヒーローであるかのようなイメージを男性に与えないで欲しいんですが。「セレブ、セレブ」はブラック歯医者のような危ない人達が増えると思いますよ。
http://www.denternet.jp/top.htmブラック歯医者についてはデンターネット参照

　セレブ予備隊である詐欺師は、バブルが崩壊してからと言うもの、わんさか増えているように思います。彼らは勘を狂わせるような小道具を沢山持ち出して話をしてきます。それで狂わせられなかったときは、詐欺師の負け。でもまあ、そうなると「てめぇ、詐欺師なめんなよ。絶対騙してやるぜ！」ということで次の手口の詐欺が生まれるわけですが。成功してからも詐欺師の努力は見事なものです。テレビ局に働きかけて「どうする、アイフル」で困った人を助ける救い主をずっとやっていましたから。詐欺師は自分を救い主に見せるのが全くもって上手であります。と言うか、それをしつこい執念でやり通さなければ他人は騙せませんけど。ところで成功した詐欺師類が自分を正当化する“救い主セレブ”が世に通じなくなったら次は何が来ますかね。まあ、そこは未来のお楽しみです。女性雑誌編集者に聞くと何か分かるかも知れません。こういうのは自然発生現象ではありませんしね（苦笑）。たのしい日記にふさわしい話題でなくなって来たので、以上で終わりにします。

　あ、E難度技の話してませんね。天皇がどこまで復活してくれるかが鍵ですが・・・。テレビで見る明るいニュースは、ほとんどが天皇家に関することだとは思いませんか？　天皇制は国民の気持ちを明るくするのに必要なのです。動物を助けた、消防士が活躍した、は普遍的でとても良いニュースですが、中国の尖閣諸島侵犯・朝鮮の竹島侵犯のネガティブさを吹き飛ばせるほどではありません。たった一人で外国軍隊が国民に与えた心理ダメージをリカバーできるのは天皇だけです。その力がE難度技には必要です。(逆の立場に立ったなら、天皇を何としても廃止しないと気力を与えられてしまいます。降伏は気力を屈服させられた時にするもので、気力を屈服させられなければ、際限なく突撃が続く敵を相手にすることになります）日本経済が地べたに高速落下する前に、まず全ての国民に贅沢を我慢させる正義を植えつけなければなりません。セレブの正義では困るのです。おそらくE難度がうまく行かなければ軍事政権の上意下達のメスになるでしょう。