「法王がこう言うのなら・・・」バチカン、インド情勢に続き中東情勢も非難する。そこに自衛権の定義あり。中朝韓露の政治も勝手に推測

中東情勢：
教皇庁、憂慮すべき事態に
対話を呼びかけ（２００６．７．１４）

　教皇庁国務長官アンジェロ・ソダノ枢機卿は、バチカン放送局を通し、中東情勢についての次のような声明を発表した。

　現在の中東情勢は当然憂慮すべきものである。教皇ベネディクト16世と教皇庁関係者は、国際的影響をもたらす闘争に陥りかねないこのところの急速な事態の展開を特別な注意を持って見守っている。

　過去においてもそうであったように、教皇庁はテロによる攻撃と、軍事的報復のどちらをも非難するものである。実際、一国家の自衛権は、国際法、特に市民を守るという法規を免れることはできない。

　特に教皇庁は自由な主権国家レバノンに対する攻撃を遺憾とし、自らの独立を守るためにすでに多くの苦しみを経た同国の国民との精神的一致を保証する。

　今回においても、文明的な唯一の道は、当事者同士の誠実な対話であることは明らかである。

　いつになったらベネディクト16世は極東情勢に触れてくれるのでしょうか。国連決議の状況はかなり進んでいますが、この様子だと決議が終わらないと声明を出さないかも知れません。イスラエル非難決議は相変わらずアメリカ合衆国否決で撥ねつけられてしまいましたが、この後に出されたバチカン声明は間接的な米国に対する非難になっています。

　非難の矛先はともかく「一国家の自衛権は、国際法、特に市民を守るという法規を免れることはできない」というバチカンの自衛権の定義がある以上、市民が死なないと極東情勢の声明は出してもらえないのかも知れません。

　バチカンの自衛権の定義は簡単にして明瞭です。　

　自衛権は日本のメディアではなぜか触れたがらない基本的な権利ですが、「アメリカがそう言うなら・・・」「中国がそう言うなら・・・」で今まで来たのですから、「法王がそう言うなら・・・」も有って良いような気がします。みっともないですけど。

過去においてもそうであったように、教皇庁はテロによる攻撃と、軍事的報復のどちらをも非難するものである。実際、一国家の自衛権は、国際法、特に市民を守るという法規を免れることはできない。

　７月１４日のバチカンニュースはなかなか意義のあるものでした。これで宗教臭ささえなければもっと良いのですが、聖書と秘蹟が人々をひきつけるワンダーですから、取り除く事は出来ないのでしょう。（ぼそぼそ）血を流すマリア像はいい加減引っ込めてくれ（ぼそぼそ終わり）。

　ところで・・・

安保理、北朝鮮決議案を全会一致で採択【ニューヨーク＝白川義和】

　国連安全保障理事会は１５日午後（日本時間１６日午前）、北朝鮮のミサイル発射を非難し、弾道ミサイル計画に関連するすべての活動の中止とミサイル発射凍結の再確認、核開発放棄などを求める決議案を全会一致で採択した。

　日本主導の安保理決議案が採択されたのは初めて。国際社会が結束して北朝鮮に核・ミサイル開発の放棄を迫る意思表示となった。

　同決議１６９５は強制力を伴う国連憲章７章に基づくものではないが、安保理決議自体が各国に順守を義務付ける法的拘束力を持つ。

　決議は、北朝鮮の７月５日の「テポドン２号」など弾道ミサイルの発射を非難し、再発射の兆候があることに「重大な懸念」を表明。核開発を公言している北朝鮮の今回のミサイル発射が「地域と周辺の平和、安定、安全を危うくするものである」と確認した。

　これを受け、制裁措置として、国連全加盟国に対し、北朝鮮のミサイル、大量破壊兵器開発につながる物資や技術、金融資産の移転阻止を要求。ミサイルや関連物資の北朝鮮からの調達についても阻止を求めた。
（2006年7月16日21時38分 読売新聞）

　続いて、

韓国政府、対北国連決議を歓迎…７章削除で安堵
【ソウル＝福島恭二】

　韓国政府は１６日、国連安保理で北朝鮮のミサイル問題に関する決議が採択されたことを歓迎し、外交通商省の報道官名で、「決議を支持し、安保理のこれまでの努力を評価する」との声明を発表した。

　韓国政府は、日米などが提案した決議案について「制裁や武力行使につながる国連憲章第７章に基づいている」と反対を表明していたが、７章が削除されたことで安堵（あんど）している。
　
　中国は台湾へのミサイル群を保有しているのに、よく決議案が一致しました。内心焦っているのが分かります。核まで実験し出したら最早かばえないのでしょう。

　今ならまだミサイル開発を放棄させることで自分の立場がぐらぐらしつつも中華思想圏内に北朝鮮を置いておけます。しかしこれ以上金正日が道を突き進んで言葉と態度の違いが丸出しになったら、朝鮮の「自分の自衛のため」「日本が悪い」は通用しなくなります。これに付き合うと中国も言葉と態度の違いが丸出しになってしまいます。

　この事をかばう者も無く世界に大宣伝されたら、ついに誰かに制裁される日・・・嘘で経歴を固めたトキメキ人生最後の日（言い方は少し酷いが、現実的な状態表現）・・・が来てしまいます。

　どうすれば死ぬまで嘘を突き通せるか、今ごろ必死に考えているでしょう。さらに韓国も中・朝と一緒になって国連憲章第７章削除で“誰かに制裁される日”が遠のいたことを喜んでいます。これが全会一致の原因でしょう。全会一致の原因にはいろいろな分析があるでしょうが、自分はこう分析します。

　【(リンク集へ）J-CIA　2006/07/16(日) 22:00神戸空襲を記録する・・・＜htさんより＞】を読む限りでは、“誰かに制裁される日”が来るまでこの手で押し切るつもりなのでしょう。つき続けた嘘の反省は人生の終わりを意味しますから、自戒だけは絶対に有り得ません。日本があまり主張しないのは「彼らがいつか自分で反省するに違いない」とか、思っているのでしょうか。・・・まさか、そうではないと思いますが、たぶん、十中八九そうではないと信じております。

　ロシアの方はグレーゾーン戦術だと思います。この状況を利用してあちらこちらから投資を呼び込むつもりではないでしょうか。軍備にも錆がついているようですし、ロシアはカネ、カネ、カネのチャンスだと捉えている感じです。
　
　【（リンク集へ）オフィス・マツナガ】の動くテロップで、中国が日本円で3000億円ばかりシベリアガス田に投資した事を流していますが、その理由はやはりこういう分析があるように思われます。本当かどうかは聞かないと分かりませんが、あちらはプロなので迂闊な予測記事は出しません。中国の投資に対抗する形で日本政府は民間企業のロシアへの投資援助、パイプラインの日本への開通援助、を推進しているようです。

　７月１３日の記事【（リンク集へ）オフィス・マツナガ　ボスの久々の名言・・・・その他は頭をかかえこむ】でオナニー禁止を言ってますが、 それも動くテロップに掲載されています。オナ禁の理由は、日本政府の人物が相手しているのはロシア政府だからではないでしょうか。誠意、交渉、妥協、の外交は嘘が大宣伝されたら一挙に悪に転落する背水の陣を敷いている中・朝・韓には関係ないはずです。おそらくロシア政府相手の外交だと思います。責任のないブロガーならではの憶測ではありますが、自説ではこうです。もちろん打率はプチバッチ以下です。

　ロシアがカネ、欧州もカネなら日本はユーロでロシア産石油を買うのはどうでしょうか。ロシアは決済通貨としてのユーロは欲しいと思いますし、欧州もユーロが買われる事は望むところでしょう。為替手数料はベネディクト16世に振込みましょう。アメリカが怒りそうな気もしますけど。

　・・・あ、ところでアメリカ製衛星の話も動くテロップに載ってますね。これにはしてやられました。「酔っ払いボスの戯言」がアップされた時点で、これは過去のことであって、記事に出している時点では既に次のフェーズに移っている、という点を考慮していませんでした。打率9割以上をナメていました・・・。あるはずのない話では無かったようです。７月１５日の新しい記事がアップされた時点でIT企業社長、投資会社社長、武器商人の怪しげな人物の３人が既に揃っているという事は、今現在は次のフェーズに入っているかも知れません。

　投資会社社長という人が気になりますが、どういった人物なのでしょうか。ファンドで資金を集めるにしても1200億円のキャッシュをどこから集めるのでしょうか。

　・・・うーん、基本的性能が軍事衛星なのでおそらくヘッジファンドのような形だと思いますが、この規模でかつヒルズ族でないとなると・・・まさかWorld reportのシージェイ社でしょうか。そんな気がする今現在です。シージェイ社の人脈と顧客ならそれだけのパワーがあるように感じます。金融筋の人物は良く知らないので、他にまだまだ候補があるかも知れません。まあ、公開募集のファンドかも知れないですね。投資会社社長がロシア系ユダヤ人（米国籍）でニューヨークで会える人物でない事を祈ります。

　動くテロップに解像度40センチと書いてあるという事は、“その性能が必要だ”という事かも知れません。その辺りの計算までは今現在の交渉で終わっている、という情報漏らしのようにも感じます。

　この辺で予測記事は終わりにしておきます。つい、扇情的なプチバッチをやってしまいました。空振りが痛すぎるので、これ以上はいけません。そういう訳でこれにて終了。

　（あと書き）
　オフィス・マツナガも少し怪しげです。このブログではBSE墨塗り資料を全公開したくせに、自分のブログはしっかり墨塗りしてあります。これはどうしたことでしょう。自分の情報は公開しないというなら、その裏に何があるのかを探るのが探究心というものです。
　
　ボスの■■歯が空中をとんだのだ。
「いや、インプラントに失敗してね・・・・・」
　とんだ■■歯を、ひろい、水割りのウイスキーにぽちゃんといれて、簡易殺菌。■■歯装填。

　ここに国民に知られるとまずい事実があるわけですね？何が隠されているのでしょう。「じゃあ、お前はこの下を知りたいのか」と聞かれると、何となく知りたくないような気もします・・・。うーん、墨塗りもちょっとイイかな、と。