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 まずは引用から。ソースは内閣官房のホームページです。ここはサラッと飛ばし読みでよろしくお願いします。最後の付録でおいしいコーシータイムが楽しめると思うので、我慢して冒頭から読んでください。

コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律(平成一六年法律第八一号)より一部抜粋

第二条 この法律において「コンテンツ」とは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報を電子計算機を介して提供するためのプログラム(電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。)であって、人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するものをいう。
 (定義)

第九条 国は、魅力あるコンテンツを生み出し、又はそれを有効に活用することができる人材の育成、資質の向上及び確保を図るため、高等教育を行う機関によるコンテンツ制作等に関する教育の振興、国内外のコンテンツ制作等を行う者の相互の交流の促進、コンテンツの展示会又は品評会その他これらに類するものの開催その他の必要な施策を講ずるものとする。
 (先端的な技術に関する研究開発の推進等)

第十三条 国及び地方公共団体は、インターネットその他の高度情報通信ネットワークの利用を通じてコンテンツが適切かつ有効に発信されるよう、コンテンツの制作、収集、保存若しくは発信又は既存のコンテンツのデジタル化を行う体制の整備その他の必要な施策を講ずるものとする。
 (活用の機会等の格差の是正)

第十四条 国及び地方公共団体は、広く国民がコンテンツの恵沢を享受できるよう、年齢、身体的な条件その他の要因に基づくコンテンツの活用の機会又は活用のための能力における格差の是正を図るために必要な施策を講ずるものとする。
 (個性豊かな地域社会の実現)

http://www.cas.go.jp/jp/hourei/houritu/kontentu.html

 今現在、インターネット、ネットワーク、コンテンツは内閣官房の制式用語と認められているようです。横文字が増えるのは望ましくないんですが、時代の流れですかね。その割には「コンピューター」と言わずに「電子計算機」と呼んでいるところがちょっと違和感があります。コンピューターゲームは電子計算機ゲームとは呼ばれず、コンピューターゲームのままなのですが、そこがちょっと、へんな感じです。法律の条文に使われている用語ですので、これで正しいのでしょう。

 それぞれの条文がワンパターンの「必要な施策を講ずるものとする」という文末で終わっていますが、単に「する」だけで文章を終えた方が意味が通じやすいと思いますが、何でこんな言い方をするんですかね・・・。わざわざ難しく書いてある変な日本語はともかく、「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」が意味するところを一行でまとめるなら、
 おまえら、インターネットのコンテンツを皆で楽しく盛り上げろや!でも、知的所有権にだけは気をつけろな。
という事です。何で内閣官房は親切な要約文をつけないんだ?とにかくこの一文さえ押さえておけば、この法律は充分に知っています。

 「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」は一時棚上げしておいて・・・

 windows95が発表された時代から、2006年の10年でネットワークのハード性能は隔世の感がありますが、市中に溢れるまぶしいコンテンツも喜ばしい限りです。ハードの発達だけではコンテンツは進化しません。1000万人という人がインターネットに接続することで、新しい国民文化が創造されたのではないでしょうか。自分もほぼ毎日お世話になっています。これでもう少しマシな料金システムになっていれば、コンテンツだけで飯が食えそうな職人っぽい個人(あくまでも仕事の片手間だけど)もいらっしゃいますが、残念ながら電話料金とプロバイダー料金で毎月1万円くらいはかかってしまいます。情報料金はなるべく月1万円程度に抑えたいのですが、携帯電話料金、NHK受信料、雑誌類、それにJ-CIAを含めるとどうしても1万円では収まりません。

 1万円という枠にこだわる理由は特にないのですが、インターネットが定額ではなく課金制だった20歳代前半(MSNのチャットくらいしか利用法はなかった。パソコン通信と言った方が適切かも)のクセがまだ残っています。今なら20代の学生・新社会人でも2万円の枠が適切ですかね。2万円ならJ-CIAとアクセスジャーナル両方利用しても充分に収まると思います。こういうサイトと共に育つ青春時代を送りたかったですね。まあ、無理を言うなよ、ですけど。青春時代は情報にこそ金をかけた方がいいです。

 地方自治体のコンテンツもなかなかのもので、これはタダで読めますから有用ですが、誰でも自宅に居ながらにして財政状況や人口情報などを手に入れることができます。電子政府化と呼ばれている作業が進んでいるのだと思いますが、サイトを見る限りでは地方分権が順調に進んでいる・・・ではなく、地方分権はやってはいけないものだ、とひしひしと感じます。

 電子政府化がなされなければ大マスコミの論説に乗って地方分権に賛成していたかも知れませんが、今では中央政府が機能していないのだな、という感想を持っています。民営化しすぎです。

 いや、そもそも未踏のフロンティアを開拓する仕事は官庁向きではないので最初から民営なのですが、そこが最大の欠陥になっています。地方の閉鎖環境の中で可能な限りのことを民間資本にやらせようとしていますが、これが地方自治体の失敗の元になっているように感じます。民間資本の赤字補填で火の車になっている夕張市が例でしょう。

 ポスト安倍(?)の麻生氏が「人口100人の自治体と1万人の自治体では競争にならない。そこを考えなければならない」と演説していましたが、これからの中央政府はそのようなフロンティアを行かねばなりません。

 地方自治体に閉鎖環境の中で出来る限りのことをやられると、これが負の連鎖を呼び込む事が多いです。赤字を増やす元、と呼ぶより他にない策をいつの間にかやっていたりします。同じ書類仕事の官僚に、そこの部分の改善を期待できるかどうかは分かりませんが、未踏のフロンティアを行くしか改善の方法はありません。

 官庁であっても営業力、宣伝力が期待されます。せっかく誰にでも読めるコンテンツを作っているのですから、生産者・消費者と直結したような官庁に変貌しなければ、数字合わせの行き詰まりの解決はできないはずです。町役場も県庁も省庁も今までと変わらぬ書類仕事では、高度情報社会のスピード・ネットワーク力を利用しているとは言えません。これはちょっと大げさですが、省庁が夕張メロンをサイトで宣伝しても良いわけですし、通販だってシステム上は可能です。中央省庁が販売促進をしてはいけない、というルールはないはずです。

 ・・・ここで「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」に関係する話になります。まずは立法した本人に、コンテンツを利用した施策の模範例を、一手お願いしたい気持ちであります。

 インターネットのネットワーク、コンテンツの営業力を国が利用し、生産・輸送・販売を含む全国統一流通システムを作ってしまえば情報スピードは早く、宣伝力も高いです。もし構築できれば国民への宣伝も広告用紙を通さずに容易になりますし、企業各社の伝票の違いなどの問題もなくなります。さらに企業ごとに違う配送ルートの一本化もできます。

 ここは是非とも検討していただきたいところです。インターネット、コンテンツを省資源化の方向に使ってもバチは当たらないでしょう。特に配送ルートを管理した一括流通で、ガソリン消費が相当量減少します。CO2削減にはもってこいです。産業が排出するCO2が地球温暖化の直接の原因だとは思えませんが、少なくともガソリン消費は確実に抑えられます。一台あたりの積載量も増えますから、業者間競争が減ることで輸送料金が割高になるとは思えません。

 輸送車両の駐車場の確保問題は、国の執行力で行えば容易なはずです。そもそも物資輸送のポータルステーションは民間ではなく、政府が所有すべきだと思います。物流の要所ですら民営化するのは考え物でしょう。それに加えて、政府が管理する統一流通システム上で売り買いをするとなれば、経済インチキもやりにくいでしょう。国土交通省も国税局も社会保険庁もきっと喜びます。

 官庁は未踏の分野に関しては消極姿勢だと思いますので、攻撃力は政治家に期待したいところであります。電子政府化をして「書類A、B、C、Dを揃えてどこそこの窓口にどうぞ」と告知するだけでは、インターネットのトラフィックで日本全国の情報がやり取りされる意味が小さいです。省庁がコンテンツを構築した事により、どんな書類を揃えれば良いのかは確かに分かり易くなりましたが、それだけでは高度情報ネットワーク社会ではないでしょう。

 統一流通システムの構築は住基ネットに似てはいますが、戸籍のような致命的な個人情報を扱っているわけではありません。どうしても個人の売り買い情報の漏洩を防ぎたいなら、企業間の取引のみをシステムの対象にすれば良いわけで、性質からして住基ネットの二の舞にはならないはずです。

 冒頭で引用した「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」にも合致していると思われます。法律の意図している部分と違うのは、“施策を講じるのは立法した本人”というところです。まずは先頭に立ってお手本をお願いします。・・・いや、ソフトバンクや楽天、オリックスのようなお手本は要りませんので、がんばってくれない方が良いのかも知れないですけど。

 ただ、せっかくのインターネット、ネットワーク、コンテンツが全国規模で存在しているのですから、効果を引き出すのは悪い考えではないと思って提案してみました。今回の記事は以上です。



付録の巻

 霊長類のお手本、Y田氏がチンプと競争して負けてしまったようです。
http://blogs.dion.ne.jp/ursus/archives/4159669.html#comments(【クマの足跡】より)

 その道を行く研究者は、人間と競合しそうなチンパンジーをチンプと呼ぶのか・・・勉強になりますね。人間では彼らの動体視力と反射神経に全く勝てないようです。さらにチンプの力は自転車をぐしゃぐしゃに曲げてしまうほどだと聞いた事があります。サーカスでチンプに自転車を乗らせていますが、アレは実はストレスの元で、本当は自転車を曲げる方がずっと得意だとか。人間以外の動物は最初から筋肉にものすごいパワーがあるようです。 

 ダーウィンが「人間だけは進化論では説明できない。なぜこの貧弱な種が生き残れたのだろう」と言っております。遺伝病は人間は2000以上持っているのに、他の種ではゼロだとか。遺伝病というものは人間だけの性質らしいです。ソースを忘れてしまったので、自分の覚え違いかも知れません。そこは悪しからず。

 【クマの足跡】によれば、チンプは漢字は読めなくとも、漢字の図形と対応する色は覚えられるようです。数字に関して言えば、大小の概念を知的に理解していることは間違いないようです。種としてはサルというよりも、原人なのかも知れません。ヨーロッパのとある霊長類学者がmenにはサルも入れるべきだ、と主張していましたが、Y田ハカセでチンプと良い勝負ですから、もしかしたら数千年後のいつか、人間が彼らからチンプと呼ばれる日が来るのかも知れません。

 猿の惑星は、あながち嘘ではないかも。勝ち組・負け組に分かれるどころかチンプにまで負けそうだとは、いやな世の中になったもんですね。もはや神田うのや新庄剛ではチンプには勝てまい。
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http://www.ctv.co.jp/realtime/ai/why/0201.html

1歳半のころ、アフリカから研究所にやってきたアイ。
松沢教授の研究パートナーをつとめて22年。
今では100以上の文字や数字をおぼえ、使いこなしています。

2000年春、そのアイがお母さんになりました。
研究は新たなステージへ…。
そのテーマを松沢教授に聞いてみると…。

「言葉をおぼえる、文字を使いこなす、数字を理解する。それはまさに、チンパンジーは生まれてからの学習によって、いろんな知識や技術を学べることを示しているわけです。

こと人間でいえば、そうして誰かが学んで身につけた知識や技術を他の人に教えたり、特に世代を超えて親の世代から子の世代へ知識を伝えていくわけですよね。

それが現代の文明を支えていると言っても過言じゃない。

果たしてそれは人間に固有のものなのか、いや、チンパンジーにも知識や技術の伝播はきっとあるんです。

でも、それがどういう形で、親から子にむかって教育がなされ、子どもの方がどういうふうに親の世代から学んでいくのかがまだよくわかっていません。

アイとアユム、クロエとクレオ、パンとパルという3母子で、ぜひ詳しく調べてみたいと思っています。」


 新庄は確か、監督のサインが3つまでしか理解できないという話だが・・・。
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