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 オフィス・マツナガの9月6日記事【祝 ロイヤルベビー 秋篠宮妃紀子さま男児を出産 】が風化する前にトラックバックします。以下はあくまでもミニブロガーの個人的な見解であります。

 親王殿下誕生の影響は海外にまで及んでいるようです。結婚式なら華やかなパレードがあるので、メディア的に話題になりやすいと思いますが、日本以外で盛り上がるとは少し意外です。産まれると同時に世界のメディアが張り付いているというのも、何と言うか、イヤなお役目かも知れませんが、これから先、旧皇族が復帰された時には、対等に近い友人達も増えることでしょう。どの国でもそうなのでしょうが、国家の象徴は容易に発言できないという点が、光あらば陰ありです。雅子妃殿下だけは記者団相手にもけっこうしゃべるらしいのですが、この人だけは例外です。

 親王殿下が誕生したのですから、皇太子・皇太子妃は皇籍離脱された方が未来の結果は良いようにも感じられます。法律上の事は分かりませんが、雅子妃殿下のうつ病(閉じ込められ病?)は愛子様の成長にも影響があると思います。旧皇族が復帰できる制度になれば、皇籍離脱という手続きと取らずとも、そのような配慮がフレキシブルに出来るような気もしますが・・・。旧皇族の復帰にどんな壁があるのか知りませんが、今のところ難しいようです。

 ところで、海外の報道はどのような感じでなされたでしょうか。

 オフィス・マツナガの記事
クリック!【2006年09月06日 祝 ロイヤルベビー 秋篠宮妃紀子さま男児を出産】
はとても参考になりました。その中でもイギリスとドイツの2誌の対比を。

 インディペンデントは2ページの見開きで報道。左面でカラーで秋篠宮ご一家4人の写真を大きく扱い、右面では「ABOUT A BOY(その男児について)」と見出しを掲げて「日本の天皇家にまもなく男児が生まれるかどうか、その一点を日本中が見守っている」と紹介。さらに男児が生まれた場合「2億ドル(約230億円)の効果が期待される」と報じていた。

 旧・大英帝国のインディペンデント紙ですね。イギリス新聞は伝統的にどうにも日本がきらいのようで、時々皮肉った記事を発信してくれます。こんなめでたい時にゲスの勘繰りをしてしまいますが、「ABOUT A BOY」は「ABO■T A BOY」に掛けているような気がします。基本的にイギリス新聞は外国を皮肉った記事が好きらしいので、こういう報道も有るかも知れないな、と思います。正義と善意の東インド会社・・・ではなく大英帝国メディアの発信でありました。これは、あくまでも個人的な感想であって、そう感じない人の方が多いと思います。

 ・・・見開き2ページで取り扱われるとは、まさに感涙の極みであります。素晴らしきインディペンデント編集者の方々には頭の下がる思いです。コトバカザレバ フタゴコロ。万葉集以前に存在していたレジェンド級の歌がしみじみと・・・まあ、感じませんよね?

 ところで大ゲルマン帝国の方は大英帝国とは性格が微妙に違うらしく、日本の皇室の扱いも少し異なっています。

ドイツのウェルト紙では「運命の日」と大見出しを打って、現在の皇室の家系図を掲載。皇位の継承問題で愛子さまは「女帝としての継承が遠のく」と解説した。

 「運命の日」と見出しをつけ家系図を掲載するとは、歴史に対する感覚が深いですね。やはり「ABOUT A BOY」の大英帝国とは少し違うようです。歴史時間の感覚は本気で日本の方が負けてます。女帝としての継承が遠のく、というのは本当のことなので、そこは気になりません。

 ただドイツ時間というのも、なんと言うか、何とかして欲しいような気もします。ファストフードはやはり早い安いでガツガツ食うのが現代的だと思います。現代日本人の生活リズムは決して肯定できませんが、しかし早い安いはファストフードのコンセプトです。

クリック!【ドイツとメランコリー 時間に対する概念における日独の違い】

 日本と中・朝・韓は何かが合わないように、イギリスとドイツも合わない部分があるのでしょうか。新聞の扱い一つを見ても、同じヨーロッパでも何かが少し噛み合っていないように感じます。今回の例に限って言えば、イギリスのメディアはやはり商人的だなー、と思いました。ドイツは中世的だなー、とも。この日本はどうなんでしょうね?いろいろと化学変化を起こしていて、一口では言えなさそうですが、ヤンキー化している、と表現する外国人もいます。

 性格は個人により違うので、コレダ!と言えるステレオタイプがなかなか見つからないわけですが、国ごとに違う成長環境の影響はやはり有りそうです。

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 ところで前々から【真名の日本巡礼】を文部科学省の人が読んだらどんな感想を持つかなー、と密かに楽しみにしていたのですが、省庁の人はどうやら文献として認識していないらしく、文部科学省のホームページで「ヲシテ」を検索してもヒットしませんでした。正確に言えばヒットするのですが、

○帝国大学令中改正(明治26年8月11日 勅令第83号)
第十一条 各分科大学ノ教官ハ教授及助教授トス
第十二条 必要アル場合ニ於テハ帝国大学総長ハ講師ヲ嘱託スルコトヲ得
第十七条 各分科大学ニ講座ヲ置キ教授ヲシテ之ヲ担任セシム
教授ヲ欠ク場合ニ於テハ助教授又ハ嘱託講師ヲシテ講座ヲ担任セシムルコトアルヘシ
第十八条 講座ノ種類及其ノ数ハ別ニ勅令ヲ以テ之ヲ定ム


 これが「ヲシテ」の検索結果で引っかかった文章です。
脱力し
    ま
     し
     た。

 純粋に文学上の問題としてどう感じるのか、Eメールをしてみようかと思っています。それで個人的な回答が得られるわけではありませんが、相手は仮にも文部科学省、文学上の問題には興味があるはずです。正直言って「原本」が発掘されつつある今、それについて文部科学省が触れないのは納得が行きません。ヲシテ文献の内容はインターネット上ではそこそこ知られていると思いますが、省庁にまでは届いていないのだと思います。

 ちなみに先日、惑星から脱落してしまた冥王星の扱いは以下の通りです。これを読む限りでは、マスコミや学会が騒がないと反応がないのかも知れません。個人のEメールごときでは反応は期待できませんが、それはまあ、仕方ありません。

平成18年8月25日大臣会見概要
平成18年8月25日
10時54分~11時2分
文部科学省記者会見室

一部のみ抜粋

記者)
 日本時間の昨日夜、国際天文学連合が太陽系の惑星を8個とする案を可決しました。教科書への影響などが考えられると思いますが、大臣はその結果をどのように考えられていますでしょうか。そして今後どのような対応をするべきか、何かお考えがありましたらお聞かせください。
大臣)
 私どもは「水金地火木土天海冥」と習って参りましたので、その太陽系の惑星の数が変更になるというのは、大変大きな出来事だと思います。国際天文学連合(IAU)が決定をされたということでございます。国際的な基準が定まったということでございまして、その変更は当然にわが国としても、今後の教育に反映していくことが必要になると考えております。
 教科書の検定規則上、検定済の教科書に誤記・誤植・脱字、あるいは誤った事実の記載、または客観的事情の変更に伴って明白な誤りということになった事実の記載がある場合に、その発行者は文部科学大臣の承認を得て訂正を行わなければならないと定めておるわけでございます。私どもから、教科書協会を通じまして、教科書発行者に対して、今回のIAUの決定の事実関係をご通知申しあげまして、それぞれの具体的な教科書の記述内容について訂正を必要とするかどうかということのご検討をいただき、必要な場合には申請をしていただいて、手続きに入るということになると考えております。
 そういった意味でまずは教科書に対する影響が考えられると思いますが、和名等をこのままで行くのかどうかについては、日本の天文学会の方でご検討いただくことにもなると思うわけでございますので、そういった状況を見ながら、判断してまいりたいと考えております。


 「そういった状況を見ながら、判断してまいりたい」という事は、そういった状況とやらを作り出さないといけないのでしょうか。マスコミがどれだけ注目するか、が要点のようです。でも、これはメディア的には売れそうにないテーマですね。ヲシテ研究者たちの孤独な道のりは険しいのう。<クマの足跡>の某Y田氏が「ツキノワグマやニホンザルよりも、生態系の研究者の方が先に絶滅しそう」とブログで言っていましたが、それと同じ現象がおきそうです。

 あ、ところで、突然こんな話もナンですが、<日本巡礼・speak easy社会>と<クマの足跡>はどこか共通したニオイを感じるんです。学者っぽいし。催涙ガスもってるし。

武装強盗団でも涙が出るほど辛い、催涙ガスな真名氏
http://blog.livedoor.jp/manasan1/archives/50403433.html
クマと相撲を取る気のない、催涙ガスなY田氏
http://blogs.dion.ne.jp/ursus/archives/3188946.html#comments

うーむ、勉強になります。やはり男は筋肉よりも催涙ガスでしょうか。どこかの誰かが護身術で「脱糞して、ニオイで相手の攻撃性をなくさせるのは効果的」と言っていましたが、出したモノを投げて戦うなら効きそうです。タイミング良く、気絶するほどくさいのを沢山出すのは、かなり難しいような気もしますけど。

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 最後に・・・

 文部科学省の話が出たついでに、すごいページを置いておきます。ウワーンですよ。これでは教科書を作る会が出来るのも無理ありません。この手の教育?ですが、総裁選立候補者はどう考えているのでしょうか。「誤解するおそれがある」と訂正した後の方が、誤解するおそれがあるような気もしますが・・・。URLは沢山ありますが、それぞれ非常に短いので、簡単に読めます。

検 定 意 見 書

貼り付け元 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kentei/020601/12-330.htmから抜粋。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kentei/020601/12-330/12-330-63.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kentei/020601/12-330/12-330-64.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kentei/020601/12-330/12-330-69.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kentei/020601/12-330/12-330-71.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kentei/020601/12-330/12-330-75.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kentei/020601/12-330/12-330-77.htm
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/kentei/020601/12-330/12-330-82.htm
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無題
これが売れるのは、日本人が、「近代」にもっと大変な目にあわされた後かなと。
いまはとりあえず満腹ですからねえ。
それは、早くとも2025年以降と推定できます。

みんなが注目するようなテーマは、手を出したら駄目。
そういう分野は秀才であふれていますから。
 
真名 URL 2006/09/09(Sat)14:08:59 編集
Re:無題
 2025年・・・??何か統計がウラにありそうですが、出生率と日本銀行との関係でしょうか。イヤーな予感がするんですけど。

>みんなが注目するような分野
 確かに分野を問わずすごい秀才がいますね。「こんな子どもの時から、こんな興味があったのか!」と思うような人が努力をしたら、絶対に超えられない壁です。微に入り、細に入り、良くぞこんな経験をしているなぁと感動する事もあります。

 ヲシテ文献の解釈も相当難しいと思いますけど。現代語といちいち照らし合わせないとチンプンカンプンです。子どもの頃からウタに馴染んでいないと、鼻が利きません。

 ・・・あ、しかし、読者感想だけなら書けます。別にジマンにはならんわけですが、面白おかしく書き立てる能力は、Finalvent氏が大関とすれば、関脇くらいはあると思っています。ワシントンポストならこの能力だけでメシが食えそうです。

 あれ?なんだかムダに文章が長い。このあたりでやめます。

あ、横綱はもちろんオフィス・マツナガです。さすがにプロ。このくらいでないと金にはならないか。そういえばSPAを買ったのですが、松永他加志氏の名前がどこにもないのです。どこで何をやっているんだろう??いつになったらロシア事情について書いてくれるのかと、待っているのだけど・・・。

しまった。ぺちゃくちゃはもう終わりにします。
【2006/09/09 20:24】
相手と大きい記者
相手と大きい記者と、友人とかをパレードしなかったの?
BlogPetのスカパー URL 2006/09/09(Sat)15:45:08 編集
無題
現代日本40年周期説はだいたい当てはまるんじゃないの?

それはともかく、私も古典には詳しくないですよ。
池田氏は古典の専門家ですが、私は違います。

ただ、ヲシテはまだ世間の注目を浴びていないので、私の出る幕がまだあるという程度のことです。
真名 URL 2006/09/09(Sat)23:18:15 編集
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